我が家は一条工務店(ismart2)の平屋を建築中です。
我が家は平屋を選びましたが、平屋にするか2階建てにするか悩んでいる方も多いと思います。
前回は「【徹底比較】一条工務店(i-smart2)の平屋と2階建てはどっちが安いのか比較してみた!!」にて初期費用(建築費用)について記載しました。
結果的に建物やオプションの費用は大差無く、土地の費用で2階建ての方が安くなるのではないかという結論となりました。
費用だけで平屋か2階建てにするかを決められるわけではないと思いますが、今回はランニングコストにも違いがあるのか考えてみました。
一条工務店(ismart2)の平屋と2階建てのランニングコストはどちらが安いのか!?
太陽光パネルのランニングコスト
一条工務店(ismart 2 )の平屋と2階建てで違ってくるのは、太陽光パネルの設置量では無いでしょうか。
太陽光パネルを設置すると仮定して考えていきます。
設置容量
「【徹底比較】一条工務店(i-smart2)の平屋と2階建てはどっちが安いのか比較してみた!!」に記載しましたが、太陽光パネルをたくさん設置すれば、初期費用はそれだけたくさんかかります。
今回はランニングコストを比較しようと思うので省きます。
25坪の平屋と30坪の2階建てで比較してみます。
まず、25坪の平屋と30坪の2階建てを比較する理由としては「【徹底比較】一条工務店(i-smart2)の平屋と2階建てはどっちが安いのか比較してみた!!」にも記載しましたが、部屋数や部屋の広さを平屋と2階建てで同じにした場合に平屋の方が5坪程度(階段、廊下、トイレスペース)削減できるからです。
そして、25坪の平屋では10kw以上は余裕で設置できると思います。
30坪の2階建てでは10kwがギリギリ設置できるかどうかというところだと思います。
電気代(買電)
太陽光パネルを設置するだけでは日中の晴れた時と曇りの時しか発電しません。
また、他社のハウスメーカーの営業さんからは5kwあれば大概日中の電気量はまかなえますとのことでした。
そして、日本の太陽光パネル設置容量の平均は4.5kwだそうです。
一般家庭であれば日中の自家消費電気量は10kwの太陽光パネルを設置しておけば十分まかなえると思います。
25坪の平屋で10kw以上の太陽光パネルを設置しようが、30坪の2階建てで10kwの太陽光パネルだろうが電気料金は大差ないと思います。
強いて言うなら、曇りの日は発電量も落ちるのでたくさん載せていたほうが、自家消費の電気をまかなってくれると思います。
ちなみに、一条工務店(i-smart2)は高気密・高断熱のため5坪程度の延べ床面積の差であれば、平屋でも2階建てでも消費電力は大差無いと考えています。
売電価格
初期費用はかかりますが、売電価格ではたくさん太陽光パネルを載せたほうが利益まで出せると思います。
売電価格は年々下がってきていますが、一条工務店の太陽光パネルの価格も下がってきています。
2019年の我が家の場合は10kw以上の太陽光パネルを設置すれば、まだ利益が出せるという状況でした。
売電で利益を得るには太陽光パネルを10kw以上設置する事は必須だと考えています。
また、より設置容量が多い方が利益も多くなりランニングコストの軽減にも繋がると思うので、売電で考えるなら平屋の方が利益を出すことができると思います。
※太陽光パネルを10kw以上設置できるくらいの広さの2階建てであれば利益を出せると思いますが、同程度の部屋数や部屋の広さの平屋の方がさらに太陽光パネルをたくさん設置できるため平屋の方が売電で利益を得られると思います。
太陽光パネルのメンテナンス費用
パワーコンディショナは、太陽光発電システムで作った「直流」の電気を、家庭内で使用できる「交流」に変換するための機器で、インバータの一種です。パワコンなどと略されて呼ばれる場合もあります。また、直流から交流に変換するインバータ機能と同時に、太陽光発電で作った電気を一定の電圧に保つコンバータ機能も備えています。
一条工務店にてパワーコンディショナーの交換は10年に1度行った方がいいと言われました。
価格については正確なことは分かりませんが、10kw未満で20万円の費用が必要と記載されているサイトもあります。
しかし、今後は太陽光パネル設置の増加に伴い、需要も増えるためパワーコンディショナーの交換費用も安くなるのではないかとも書かれています。
どちらにしろ、パワーコンディショナーの交換費用はたくさん太陽光パネルを設置した分だけかかってきます。
よって、2階建ての方が太陽光パネルの設置容量は少なくなりやすいので、パワーコンディショナーの交換費用は少ないと思います。
ただ、上記の売電価格とパワーコンディショナーの交換費用を考え太陽光パネルの設置を検討すると思いますので、利益が出るのであれば平屋の方が売電も含めるとランニングコストはかからないと考えられます。
また、太陽光パネルの年々の発電効率の低下がパワーコンディショナーを交換することで向上(ある程度もとに戻る)するため、ただコストがかかるわけではありません。
※発電効率についてはhttps://solarassist.co.jp/installation/14334/のサイトを参考にさせてもらっています。
屋根のランニングコスト
太陽光パネル
太陽光発電のランニングコストは上記に示した通りです。
一条工務店(ismart 2)では太陽光パネルは屋根と一体です。
太陽光パネルを屋根として考えた時、表面がガラスのため割れたりしない限りはほとんどメンテナンスが不要と考えられます。
平屋でも2階建てでもランニングコストはほとんど変わらないと思います。
太陽光パネル意外屋根
一条工務店(ismart 2 )では陸屋根(パラペット屋根)やスレート屋根、ガルバリウム鋼板の屋根があります。
太陽光パネルを設置しない場合は他の屋根材を使用する事になってきます。
陸屋根(パラペット屋根)のメンテナンスコスト
https://ameblo.jp/hamchi-smart9113/entry-12325278176.htmlのサイトにて試算されています。
スレート屋根のメンテナンスコスト
https://reform-journal.jp/slate-durability-31843のサイトに記載されています。
ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンスコスト
https://hapisumu.jp/roof-a433217/のサイトに記載されています。
どの種類の屋根にするかでメンテナンスコストが違ってきますし、地域によっても価格は違ってくるので比較は難しいです。
しかし、2階建てよりも平屋の方が屋根は広くなるためメンテナンスコストはかかってきます。
強いて言うなら平屋は高さが低く、上記のように2階建てよりも小さい建坪で済むため交渉次第では足場代は削減できるかもしれません。
足場の費用としては
2階建てだと15万~20万ほどかかるようで、どんなに安くても10万くらいはかかります。工事全体の費用の約20%を足場代が占めるというのが一般的のようです。※https://hirayachannel.com/hiraya_scaffold/より引用。
費用が削減できたとしても数万円程度でしょう。
外壁のランニングコスト
一条工務店(ismart 2 )ではハイドロテクトタイルにされる方が多いと思います。
一条工務店のハイドロテクトタイルのメンテナンス費用としては、一条工務店のHPに記載されていました。
※一条工務店公式HP より引用
延べ床面積45坪のismartで30年に一度、シーリングを打ち替え(足場)費用が約68万円かかってくると記載されています(2016年時)。
平屋と2階建てで比較する場合、平屋の方が延べ床面積と足場費用を抑えられると上記した通り平屋の方が外壁のメンテナンスコストは削減できると思います。
単純計算で
68万円(シーリング打ち替え費用)÷45坪(延べ床面積)=1.4万円/坪
1坪当たりのシーリング打ち替え費用が1.4万円とすると、上記の通り2階建てよりも平屋の方が5坪程度スペースを削減できるため
5坪×1.4万円/坪=7万円
外壁のメンテナンス費用で見れば、平屋の方が30年間で約7万円安くなると言えます。
まとめ
今回は一条工務店(i-smart2)の平屋と2階建てのランニングコストを比較してみました。
太陽光発電にて今後も利益が得られるのであれば、太陽光パネルを設置した方がランニングコストは抑えられると思います。
そうすると、2階建てよりも平屋の方がランニングコストは安いと言えます。
(太陽光パネル意外の)屋根のメンテナンスでは2階建てが、外壁のメンテナンスでは平屋の方がコストは安いと思います。
ただ、平屋と2階建てでは屋根や外壁のメンテナンスコストは数万円の差だと思うので大差は無いと思います。